富山ハイキングクラブ（自主企画）
紅葉の錫杖岳（２１６８ｍ、高山市）
２０１３年１０月１３日（日）晴
参加者：３名
L小川、浅野、土地 高岡HC西本氏ら６名に同道
コースタイム＆撮影コメント（小川）
大沢野５：３５→中尾高原口P６：４０〜７：００→錫杖沢出合８：４０〜４５→岩小屋９：２０→鞍部１１：３０→錫杖岳１２：４０→
岩小屋１６：４０→錫杖沢出合１７：１０一中尾高原口P１８：４０
錫杖岳は、岩壁登攀で、あまねく知られている。高原口から宝橋を渡り槍見温泉、ここからクリヤ谷に沿う笠ヶ岳への登山道を辿る。
クリヤ谷右岸の道から左岸の道に移り、ブナ樹林を行けば、左に錫杖岳の聳え立つ岩峰、烏帽子岩が現れる。
路傍の樹木の赤ラベルを目印にして、笠ヶ岳への登山道からクリヤ谷に下りる。これを渡れば、錫杖沢出合だ。
ここからは、登山道はなく、踏み跡を辿る。
昨年は、鞍部手前まで、高岡HC西本氏と共に探索している。http://homepage1.nifty.com/toyamaHC/siyakuj212.html
その後、高岡HC及び数名の本会メンバーが、各々登頂している。今年も８月に登頂を企画したが、天候が回復せず、現地で中止した。
今回は８月のリベンジである。
前方に烏帽子岩、樹木に赤いラベル ヘルメットも装着 岩屋
沢は見上げるような岩の連続、岩小屋を過ぎて 烏帽子岩のクライマー 笹につかまり高巻くメンバー
今日は絶好の登山日和、烏帽子岩の見える辺りで、錫杖沢に出る。杖は邪魔だから、みんなのものを纏めて残置する。
ヘルメットを装着して、踏み跡らしき追う。
踏み跡の左には、岩壁登攀に向かう踏み跡が、数次にわたり現れるから、迷い込まないように留意する。
踏み跡の右側に赤ラベルがあり、これを探って岩小屋に着く。岩小屋から鞍部までは、主に、沢筋を登る。
時に高巻きするが、踏み跡に惑わされて奥深く左に入らないよう、沢の位置を確認する。烏帽子岩を遠望すれば、クライマーも見える。
藪漕ぎ、笹につかまりながら高巻き、鞍部を左に見下ろす付近に到着し、これで鞍部通過とする。
鞍部を過ぎても藪 つかみどころのないガレ場
頂上で 頂上から
おおーい、どこだ！復路、鞍部付近 手探りの復路、錫杖沢上部で
鞍部通過からの踏み跡は、幾重にわたる。個々の登山者が思い思いにラベルを残すからだ。下りは、偽ラベルや激雨の水の通った
跡に惑わされて、ルートの分別に難渋すると思うが、今は上り、高見を目指すしかない。要所には、西本CLが、帰りの目印として、
本隊独自のラベルをつけて進む。前方の草木皆無の岩壁をみれば、「どうやって錫杖登頂」と頭を過るが、幸い、踏み跡は、巧みに、
雑木、笹、草付を辿っている。つかみどころに窮するガレ場を２回通過して、笹、草つきにすがると間もなく、狭い頂上に出る。
頂上の先、１ｍにロープを垂らすピッケルが挿してあった。頂上は、千客万来、交歓して過ごす。笠や西穂、峰々の展望を楽しむ。
下りは矢張り、ルート取りに困惑した。我々は鞍部に下らず、高巻きして錫杖沢に入る。着地がおぼつかない沢の下りでは、梯子を
下りるように、後ろ向きに降りる人もいて、平生使わない筋肉の多用は、疲労が殊の外、増すと言う。笠との登山道についたのは、
日没寸前であった。
出合では、岩小屋（２張り）及び出合（４張り）のテントから集まった若者が、交歓している。我々も彼らにエールを送って登山道につく。
クリヤ谷に沿う道は、右岸に移る前に、ヘッドランプを点灯、黒い石や岩がゴロゴロする道は、思いのほか手探り、中尾高原には
計画よりも３時間遅れで着く。要所では、全員の到着を待っての人員確認に、辛坊強く協力を賜ったメンバー、殊に、高岡HCの
皆さんに感謝する。
このルートは、上級者向きだが、混然とする踏み跡を見極める必要があり、一般的ではない。よく知る者の同道が望ましい。