富山ハイキングクラブ (自主企画)

1.7mの雪に埋もれた結の小舎

2014年 2月22日(土)〜23日() 晴れ

<除雪参加者7名> 
佐伯英之、赤星、佐伯元信、猪谷、松村、大后、田村



記:田村隆文

まったく雪が無い我が家の庭を喜んでいたら、突然 電話が鳴った。有志で共有する立山山麓の山小屋「結の小舎」が
積雪で今にも潰れそうだというのである。山小屋の雪おろし日は2/22日(土)に決まった。泊りがけの作業である。
当日、立山町の佐伯英之宅に6人全員集合し、2台のクルマに集約して芦峅寺に向かった。


私のザックはドリンク類を詰めてパンパン、防寒着にカンジキも装着。山小屋に着いたら佐伯元信さんが1人で埋まった
山小屋を掘り起こし始めていた。「いくら雪の扱いに慣れていても、1人ではとても危険、いつ屋根雪が滑り落ちてくるか
予測出来ない。」と英之さんは言う。早速 皆で手分けして 山小屋の掘り起しにかかる。


どうにか一連の作業が終って ヤレヤレと思っていたら・・・・・何と今度は「雪遊び」の指示があった。
一同、童心に返って 雪だるまを作ったり、ミニかまくらを作ったり、キャンドルをともしたりした。
たそがれ時の「幻想的な雪の世界」を男7人で楽しんだ。そのあとは定番の夜の饗宴が待っていた。(田村隆文)


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◎下記は 仲間の猪谷守さんが記した即興詩です。

        <雨水節の結小舎>

1.7mの雪が締まった重たい雪が、立山山麓芦峅の丘を埋めて広がる。
小舎の前に雪だるまを作りその足元に穿った小穴と、
バケツで作ったミニかまくら群に灯したキャンドルライトは
夜のとばりが下りると不思議な輝きとなり、冷たいしじまの中で
その辺りだけが実に暖かい別世界を創り出した。
      
窓の外にも並べたミニかまくらの灯りも、
暗闇の空から抜け出して、部屋の中を優しく伺ってくれている。
何といい心地だ、この空間は!何だ、この血の騒ぎ様は。
もはやそこは別の国。絵本から飛び出した子供の世界に違いない。


平均七十の齢を刻む翁どもが、雪の滑落に怯えながらも、
無事に屋根雪下しを終えた歓びは、突然生まれた豪雪の中の
ファンタジーな世界に昇華して、旨酒がいつもに増して進む。
    
一息入れて外に出てみれば、冬空はこの時期だけの星座のショータイム。
ベテルギウス、リゲルらの巨星を有すオリオンや、全天一の輝きを誇る
シリウス達冬空の主役が、燦然として雨水節の空を圧巻していた。 (猪谷守)



☆とやまHCのホームページをお借りして、「結の小舎」の近況を載せました。
会員の皆さまのご利用を歓迎いたします。